さいとたいとるがぞう

輸入車を紐解く

高いからこそ愛着がひとしお

車を愛している、そう断言する人もいる中で車の魅力を語るとしたらどうなるだろう。延々と、しかも何時間にも及ぶ細かな点を熱く語られても正直困ってしまうと思っている人は少なくないはずだ。確かに車は便利だ、まだその姿かたちもなかった頃の事を考えると、人間の移動手段は大幅に進化したことを実感できる。古代の日本、ならびに世界的な史実を邂逅しても、初期のの移動手段には馬を用いての馬術が必須だった。馬を駆ることで広大な大地を駆け、戦いを勝ち抜いて国土を広げていくことを良しとする。その後船という海を越えて様々な大陸と商業的な交流を重ねることで、有史を更に盛り上げることになった。そうした中、19世紀に巻き起こった産業革命によって、ますます人々の暮らしは劇的な革命を遂げると、その旋風は日本にも影響を及ぼすこととなる。明治時代から少しずつ車という概念があると認知され始めるが、一般市民にしてみれば車って何? 美味しいの? という程度でしか見られていなかったのではないだろうか。

当時の人々の反応をこと細かく知ることは出来ないにしても、その存在を知ってはいても購入するという考えには至らない。理由は高すぎるからだ、それも当時の値段にしてみれば車に使用する資金があれば、一人の人間が不自由する事無く暮らしていけるだけの額だったこともあり、基本的に限られた人間しか所有する事はなかった。その後、車文化は世界中に広がり始めると共に、各国がようやく安寧とした時間を求めるように銃を降ろすと共に資本主義を中心とした、商業社会の形成に勤しむようになる。その中で車は格好の的となり、やがて日本でも世界に名を轟かせる大企業が誕生していった。そう考えると起源こそヨーロッパだったものが日本人が技術力の真髄を発揮し、世界を相手にしても引けを取らないほどの自動車を作り出した事実、感嘆すべきものと今更ながら実感できる。

そんな車だからこそ愛していると、意気揚々と言われてしまうなんて人が周りにいてもおかしくはない。現に筆者の友人も、車を購入したら愛称をつけ始めたほどにハマリ始めてしまったからだ。高い買い物をしたんだから大事にするのは当然だ、当たり前だが易々と買い換える事の出来ない品物であるのも一理ある。実際に買ってみれば分かるところだが、只でさえ高価なものを、更にその上を行く日本国外で生産された外国産の自動車を買う人もいるが、それは何故なのだろう。日本車では満足できないのかと、何故そこまで海外で生産された車でなければならないのか、疑問に思うところではある。

ここからは車、特にその値段は国産とは比べ物にならないほど高級なものとなっている外車、つまりは輸入車について話をしていこう。


輸入車の定義

外車と呼ばれる日本以外で生産された車について話をするとき、単純に一まとめにして話をすることは出来ない。当然だが輸入車といってもその枠内にはさらに細かく分裂して話をして行く必要がある。まず世間一般で呼称されている輸入車についてだが、二つに分類することが出来る。その分類とは、

海外のメーカーが生産した、純正の輸入車

日本のメーカーが国外で生産したものを、日本に持ち込んだ輸入車

このように分ける事が出来る。言い方も当然分かれる、一つ目に紹介した物が紛れもない輸入車となり、もう1つは日本の企業が生産した車を、日本に輸入という形で持ち込むことになる『逆輸入車』というものだ。単純に生産しているのが海外の企業なのか、それとも日本の起業で生産しているのか、大まかに言ってしまうとそんなところだ。詳しい話は後述にて紹介するとして、まずは輸入車としての定義に絞って話を進めていこう。

二つに分類することが出来るわけだが、それ以外にもそもそも国産で生産された車と、海外市場をターゲットとした輸入車とはそもそも設計思想の段階から日本山の自動車とは一線を画している。当然、日本では日本に合わせた仕様で生産しなければならず、海外でも各々の地域に合わせて作る必要があるからだ。そのため世界水準としての平均となる車は存在しない事が分かる、車の良さはそんな独自性があるからこそ虜になってしまう原因を生み出しているのかもしれない。そんな国産車と輸入車は主にどの点で異なっているのか、少し挙げてみよう。

  • 1:エアコンの装備、また電気系統の配線の違い
  • 2:排気ガス規制のパーツなどにおける車検の点
  • 3:定期的に行わなければならない、メンテナンスの問題

他にもあるが、主要な違いとしては上記のとおりだ。エアコンはもちろん、そもそもの電気系統が日本でモデルとされているものとは異なり、また車検においても規制しなければならない点は国事に異なっている。こうした違いからメンテナンスという点においても、日本で輸入車を購入した時にはそれなり維持費が掛かるといった点が浮上もする。

維持費はこんな感じ

ではちなみにとして、そんな輸入車の維持と国産車の維持ではどのくらいの手間を惜しむことになるのか、見てみよう。両者共にそれなりに良い値段のメンテナンスを施さなければならない、安いはずもない。国産だとしても車は基本消耗するものなので、定期的にメンテナンスを欠かさなければならないためデリケートな部分も兼ね備えている。

そんな輸入車と国産では車検時にどの程度値段に差が生じるのかというと、

国産の場合:10万円~20万円前後

輸入車の場合:20万円~30万円前後

こんな感じになる。値段的に1.5倍以上膨れ上がってしまうのだが、購入する人はそうしたことも覚悟しているのだから特別言及する点でもない。買った本人からしてみれば当然だと感じる一方で、そうでない人にしてみるとそんなお金があるなら貯金した方がいいのでは、なんて感じる人も少なくないと思う。


車を持つことを必要としていない?

少し話がそれるのだが、最近こんな話題が出てもいる。現代の日本社会は事実上格差社会となっている、それは誰も否定することのない揺ぎ無い真実だ。特に貧困層と呼ばれる人が多く増えている中で、とてもではないが車を買うだけの与力はないとする人も沢山存在している。また車がなくても移動手段は山ほど存在しているから必要ない、そう感じている人も少なくはないという話を聞いたことがあるだろうか。確かに言われてみるとそうだ、金銭的に料金が取られはしても今や日本の各地域に車なくして移動しなければならない地域など、よほどの場合でもない限り無くなっている。電車にバス、さらにタクシーといった交通機関を利用することによって、移動を楽にしている。

そのために車なんて高いもの、そして税金も掛かるのだから持つ必要はないと考えている人が出てきてもおかしくはない。だがそれでも時に車があればなぁと感じるときは必ず来るものだ。大荷物を抱えるとき、電車と歩行だけでは正直体力的にしんどいときもある。そんな時自宅まで運んでいくことが出来る輸送手段を持ち合わせていれば便利だと実感する人も多いはずだ。また単純に身分証明書として、運転免許証を利用することも出来るために持っているだけで十分便利な場面も出てくる。

持てという気もないが、いつかは持たなければならないときも来るものだ。それが嫌でもしなければならない場面に遭遇するときもある、そんな時に意外と国産ではなくあえて輸入車にしてみようと考える人もいるかもしれない。必要でないときもあるが、全体的に見るともはや人間社会から車は切り離して考えることは出来ない存在へとその地位を確立している、それだけは間違いない。

輸入車の特徴として

輸入車が色々と国産とは違い、そしてメンテナンスの際には多額の維持費を浪費することになってしまうのだが、それだけが特徴というわけではない。では輸入車の最もな特徴として挙げられる点は何かについてだが、それは国産よりも『衝突に強く、安全性に優れている』という点だ。衝突事故といった車に関する悲劇は頻発している、筆者も昔後から追突事故の被害者になったこともあるほどだ。生死に関わるからこそ、安全に関しては念入りに練らなくてはならないのだが、輸入車では特にその傾向が強く発揮されている。

特にドイツやスウェーデンで開発されている自動車の安全性は折り紙つきとも言われているほどだ、だからこそ外車にしようと考えている人もいる。日本とは違って、環境などに配慮して設計を行わなくてはならない場合もあるため、部品をリサイクルしているといった点もある。またドイツで開発されている自動車はブレーキといった高速性能などの性能に特化している点も輸入車ならではの特徴だ。

そして忘れてはいけないのが値段という点でも、国産とは桁が違っている。これについては明治から続いて今でも同じ事が言えるが、最近は少しばかり事情が異なってきている。その点も後ほど詳しく紹介するが、主に外車の特徴としてはこのようになっている。